事務所通信
2026年10月号『KSK2とは?』
国税庁は、2026年9月24日に国税総合管理システムを更改しました(いわゆるKSK2への全面移行)。
そこで今回は、『KSK2とは?』について書きたいと思います。
1.KSK2とは?
国税庁の国税総合管理システム(いわゆるKSK)は、1995年から導入がスタートし、2001年から全国で運用されました。
今回、2026年9月24日からこれに代わる次世代システム(いわゆるKSK2)が本格導入されました。
2.更改の内容
- 申告書等の様式が変わりました
一部の書面申告書や申請・届出書、法定調書の様式が新しくなりました。
なお、申告書の控用はなくなり、申告書の配色は原則、白黒になりました。
- 税務署から送付される通知等に、お問い合わせ番号を印字します
税務署から送付される通知等にはその通知等を特定するための「番号」として、「お問い合わせ番号」(13桁)が印字されます。
「お問い合わせ番号」を税務署の担当者に伝えることで、通知等の問い合わせをスムーズに行うことが可能となります。
- 納付書等の様式が変わりました
「納付書」、「所得税徴収高計算書」の様式が新しくなりました。
- e-TaxのIPアドレスが変わりました
e-TaxのIPアドレスは、固定IPアドレスから動的IPアドレス(接続のたびにIPアドレスが変化)に変更されました。
e-Taxに接続する際、IPアドレスを指定して接続している方は、URLでの接続に変更する必要があります。
- 開示する申告書等には、提出年月日を表示します
申告書等閲覧サービスや開示請求等では、申告書等の提出年月日が、申告書等のヘッダーに印字されます。
- 漢字(旧字体等)の取扱いが変わりました
税務署から納税者の皆様へ送付する文書や納税証明書等で使用する漢字・記号は、JIS(日本産業規格)の第1水準から第4水準まで(JIS X 0213で定義された文字)となりました。
このため、一部の漢字・記号について、字形が置き換わる場合や、手書きにより表示する場合があります。
なお、申告書等を提出する際は引き続き、名前や住所等に旧字体等を使用できます。
- 処分通知等の電子交付の手続が変更になりました
処分通知等の電子交付の対象が拡大されました。
また、電子交付の同意方法が、原則、「申請等の都度の同意」から「事前の一括同意」に変わりました。
3.税務調査への影響
税目ごとに分かれていた情報を、KSK2の導入により、納税者に関する複数のデータを横断的に確認できるようになります。
また、KSK2へは調査先などからもアクセスが可能になるため、税務署に戻って確認する必要はなくなり、調査を効率的に行えるようになります。
4.最後に
KSK2は導入後、色々とトラブルが続いているようですが、税務調査への影響は大きいと思いますので、指摘事項が増えるかもしれませんね。
2026年10月28日 國村 年