事務所通信2015年12月

事務所通信

2015年12月号 『会計ソフトや税務申告ソフトに頼り過ぎてはいけない?』

 世の中には、会計ソフトとか税務申告ソフトと呼ばれるものがたくさんあります。
 もちろん、無料のものもあれば、有料のものもあります。
 また、CD-ROMなどで提供されるもの、ダウンロードするもの、クラウドのものなどがあります。
 2015年の当事務所の営業は今日までだったのですが、10月決算企業の決算・申告業務を何とか終えました。
 ところが、昨日の夜、会計ソフトで計算した消費税等の額と、会計ソフトのデータを税務申告ソフトに取り込んで計算した消費税等の額が異なるという事態に陥り、時間をロスしてしまいました。
 そこで、今回は、『会計ソフトや税務申告ソフトに頼り過ぎてはいけない?』について書きたいと思います。

1.会計ソフト
 皆さんの中には、会計ソフトと税務申告ソフトの区別がつかない方もたくさんおられると思いますし、両者が一体となったようなソフトもあります。
 しかしながら、基本的には別物です。
 会計ソフトは、文字どおり、会計処理を行うものであり、仕訳を入力して、貸借対照表や損益計算書などの財務諸表を作成するものです。
 具体的には、当事務所が使っている弥生会計、ソリマチ会計王、OBC勘定奉行、PCA会計、JDL IBEX会計などがあります。
 また、最近では、MFクラウド会計(旧マネーフォワード)やfreeeなどのクラウド会計ソフトが台頭してきています。

2.税務申告ソフト
 一方、税務申告ソフトは、法人税消費税所得税や相続税や贈与税などの税務申告書を作成するソフトです。
 当然、会計ソフトからデータを取り込んで作成するものもあります。
 具体的には、当事務所が使っているNTTデータの達人シリーズ、魔法陣、EPSONの顧問シリーズなどがあります。
 また、会計ソフトと税務申告ソフトが一体となっているものとしては、具体的には、TKC、MJSなどがあります。

3.バージョンアップ・連動・自動計算
 税法などの改正などがあると、会計ソフトや財務申告ソフトなども、バージョンアップが必要となります。
 これも、保守契約を結んでいれば無料になるケースや有料のケースなどがあります。
 当然、改正などの影響を受けるためよって、一度買えばそのままずっと使えるということは少なく、バージョンアップ版が出たときには、タイムリーにバージョンアップをする必要があります。
 また、それなりのソフトになると、ある箇所から数値が飛び、自動計算されますので、すべてを入力しなくても構いません。

4.最後に
 今回の会計ソフトで計算した消費税等の額と、会計ソフトのデータを税務申告ソフトに取り込んで計算した消費税等の額が異なるという事態は、税務申告ソフトのサポートセンターに電話したところ、僕が税務申告ソフトでチェックマークを外していなかったために発生したようです。
 自動的に計算できるのも、良し悪しなので、会計ソフトや税務申告ソフトに頼り過ぎないようにしないといけないですね。

2015年12月25日 國村 年

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