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事務所通信2025年8月

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2025年8月号『利益感度分析とは?』

最近では、人件費・燃料費などの物価上昇に伴い、値上げをしたり、値上げを検討されている企業も多いと思われます。

利益を増やすためには、収入を増やすか費用を減らすかになってきますが、何をすべきか考えるためには、利益感度分析が有効になってきます。

そこで今回は、『利益感度分析とは?』について書きたいと思います。

1.利益感度分析とは?

利益感度分析は、価格、数量、変動費、固定費の各要素が変動したときに利益に対してどれだけ影響を与えるかを分析するものです。

2.利益感度分析の目的

利益感度分析の目的は、「利益を増やすためにはどの部分から手を付ければ一番効果的か」を把握することです。

利益を増やすには、以下の4つの戦略が考えられます。

①   価 格

販売価格を上げる

②   数 量

販売数量を増やす

③   変動費

変動費を下げる

④   固定費

固定費を減らす

価格、数量、変動費、固定費の変動があった場合、どの戦略が最も利益に敏感(与える影響が大きい)かを把握するのです。

3.感度比率の意味と計算式

感度比率は、以下のように各戦略に占める経常利益の割合ですが、その数値は「どれだけ変動すると、利益(赤字)がなくなるか?」を表しています。

戦略

計算式

やさしい順

価 格

経常利益÷売上高

4

数 量

経常利益÷粗利益

3

変動費

経常利益÷変動費

2

固定費

経常利益÷固定費

1

例えば「価格」の感度比率が5%の場合、販売単価が5%下がると、利益がなくなることになります。

感度比率を算出することで、「利益改善に与える影響度の大きさ」を数値化し、把握することができます。

4.感度比率を基に感度順位を把握

感度順位は、利益に敏感な順位のことで、言い換えれば、少しの変動で利益改善に与える影響度の大きい順番です。

感度比率の数値が小さいものほど利益に敏感なので、感度順位は計算式の結果を基に決まります。

5.やさしい順を加味してどこから手を付ければ効果的かを把握

やさしい順は、取り組みやすさの順番で、固定費→変動費→数量→価格の順番になります。

価格は常に感度順位が1番になりますが、やさしい順では4番になります。

利益を増やそうとする際に、「固定費削減」から手を打ちがちですが、その理由は、固定費のやさしい順が1番だからです。

ところが、固定費の感度順位が低い場合は、固定費削減が利益の増加に与える影響は小さく、あまり効果的ではないのです。

利益感度分析をすることで、感度順位とやさしい順を加味して、どこから手を付ければ効率的に利益を増やすことができるかを把握できます。

6.最後に

コスト削減が厳しい時代になってきていますので、利益感度分析をうまく使って、利益を増やしていきましょう。

2025年8月29日 國村 年

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