事務所通信2019年8月

事務所通信

2019年8月号『全国農地ナビ!』

 昨年に引き続き、今年も数多くの相続税の申告業務や相続税の試算のご依頼をいただいていますが、農地を所有されている方が結構おられます。

 相続税の申告業務や相続税の試算を行う際によく使っているのが、『全国農地ナビ』です。

そこで今回は、『全国農地ナビ!』について、書きたいと思います。

 

1.『全国農地ナビ』とは?

 全国農地ナビ(農地情報公開システム)は、市町村および農業委員会(以下、「農業委員会等」という。)が整備している農地台帳および農地に関する地図(以下、「農地情報」という。)について、運営・管理団体である全国農業委員会ネットワーク機構(一般社団法人全国農業会議所)が、農業委員会等と公表事務にかかる委託契約を結んだ上で、農地法に基づき農地情報をインターネット上で公表するサイトです。

 インターネットを使用してパソコン・スマートフォン・タブレット等の画面上で誰でも農地の情報を閲覧・確認することができます。

2.利用時間

 平成26年の農地法改正により、農業委当システムは、平成27年4月1日から24時間365日サービスを利用することができます。

 ただし、メンテナンス等のためサービスを利用することができない場合があります。

3.利用料金

 当システムは、サイトを利用するにあたり利用料金は一切かかりません。

 ただし、パソコン等を利用する際のインターネットに接続するために必要なプロバイダーの手数料や回線使用料などは別途利用者負担となります。

4.利用局面

 僕は、農地を評価する際に使っています。

 香川県ゆえ、いわゆる『倍率方式』で農地を評価することが多いのですが、毎年7月に国税庁が公表する『倍率表』を見ると、『田』や『畑』は、『農業振興地域内の農用地区域』か『上記以外の地域』かで固定資産税評価額に乗じる倍率が違っていることが多くなっています。

 これを確認するために使っています。

 あとは、県外や県内でも遠いエリアで土地勘があまりないようなところにある場合、『田』や『畑』はGoogleマップで検索しても出てきませんので、これを使って、場所を特定したりしています。

5.その他

 『全国農地ナビ』以外で、相続税の申告業務や相続税の試算を行う際によく使っているのが『全国地価マップ』です。

 このサイトでは、全国の①固定資産税路線価等、②相続税路線価等、③地価公示価格、④都道府県地価調査価格の4つの公的土地評価情報を無料で閲覧・確認することができます。

6.最後に

 あまり知られていないけれども、無料で使え、すごく役に立つものがあります。

 そういったものは積極的に活用したいですね。

2019年8月29日 國村 年

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