事務所通信2017年8月

事務所通信

 2017年8月号『補助金の採択は厳しくなっている? 

今月、IT導入補助金の2次公募の採択決定先が公表されました。
弊事務所は1次公募に、締め切り数分前に応募し、めでたく採択されましたが、2次公募はかなり厳しかったようです。
そこで今回は、『補助金の採択は厳しくなっている?』について書きたいと思います。

1.IT導入補助金とは?
既に公募は終わりましたが、IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者等がITツール)ソフトウエア、サービス等)を導入する経費の一部を補助することで、中小企業・小規模事業者等の生産性の向上を図ることを目的としています。
中小企業・小規模事業者等が行う生産性向上に係る計画の策定や補助金申請手続等について、中小企業・小規模事業者等単独ではなく、ITベンダー・専門家等の支援を得ることで、目的の着実な達成を推進するものとなっています。
補助対象者は、日本国内に本社及び事業所を有する中小企業者等に限ります。
IT導入支援事業者が、あらかじめ事務局の承認を受け、事務局のHPに補助対象サービスとして公開されたITツール(ソフトウエア、サービス等)が対象となります。
補助率は補助金に多い2/3以内、補助下限額は20万円、上限額は100万円となっています。

2.IT導入補助金の1次公募
補助事業者(中小企業・小規模事業者等)の1次公募は2月28日まででした。
そして、採択先は、10日後の3月10日に公表されました。
採択率は公表されていませんが、2次公募が行われていることからも、ほぼ100%ではないかと言われています。
締め切り数分前に何とか応募が完了した弊事務所も、その中に含まれています。

3.IT導入補助金と2次公募
補助事業者(中小企業・小規模事業者等)の2次公募は3月31日から6月30日まででした。
当初の予定では7月上旬に採択先が公表されることになっていましたが、知らないうちに8月上旬に変更になり、結果的に8月4日に公表されました。
採択率は公表されていませんが、3割くらいと言われています。
採択先の公表が当初の予定より遅れたことから、公募企業が予想以上に多かったということが推測されます。

4.その他の補助金
平成29年度予算「創業・事業承継補助金(創業・事業承継支援事業)」のうち、「事業承継補助金」について、5月8日から6月2日(電子申請は6月3日)まで公募を行い、申請があった517件について、外部審査委員会による厳正な審査を行った結果、65件を採択しました。
公募期間が短かったため再度公募が行われるのではないかと勝手に思っていましたが、過去に行った事業承継も対象になるためか、採択率は12%と低くなっています。

5.最後に
補助金は、予想以上に簡単にもらえるものもあり、もらわないと損・知らないと損というような感じがします。
ただし、採択は厳しくなっていると思われますので、それなりに準備をしておく必要があると考えます。

2017年8月31日 國村 年

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