事務所通信2011年7月

事務所通信

2011年7月号 『フィットネスクラブの現状と将来』

 先月末に約4年間の東京生活から、実家のある香川県高松市に戻り、今月から國村公認会計士事務所を開設しました。
 東京に行く前に1年ほど通っていたフィットネスクラブに今回復帰したこと、健康産業は将来性があると考えていることもあり、趣味的な話しになりますが、記念すべき第1号は『フィットネスクラブの現状と将来』について書きたいと思います。

1.最近のフィットネスクラブの現状
 新聞記事によると、最近、会員の高齢化が進んでいるとのことである。具体的には、20代・30代の女性の会員が減っているようである。理由としては以下のようなことが考えられる。
 ●少子高齢化が進んでいる
 ●景気が低迷し所得が減少している
 ●設備が多すぎて会費分だけ使いこなせていない
 ●ある程度の期間続けられた人は継続的に通い続ける傾向があるので必然的に時の経過と共に年齢が上昇する

2.フィットネスクラブ退会者の行方
 退会した方はどこに行っているのだろうか。
 運動自体をやめる人もいるだろうが、プールとかスタジオとかで色々なプログラムをやっているフィットネスクラブではなく、ピラティスや(ホット)ヨガなどの専門的なところに行っているようである。
 また、少し前からブームのランニングや山登りに流れているのかもしれない。

3.フィットネスクラブの将来
 20代・30代の女性が減少しているからといって、業界全体の会員数はここ数年横ばいのようである。一方、50代以上の会員数は増加しているようである。
 これは、有料の個別指導など高齢者向けサービスを増加させていることが要因とのことである。
 景気動向に左右される面もあろうが、健康・ダイエットへの興味はいつの時代もなくなることはないであろうから、少子高齢化も考慮すると、高齢者の会員割合が上昇し、平均年齢は上昇していくであろう。

4.フィットネスクラブの新規事業
 最近は、介護予防事業(お年寄りが要介護や要支援になるのを水際で防ぐこと)を強化しているようである。
 会員数が横ばいの中、介護予防プログラムに参加してもらい、会員の獲得につなげたいのであろう。

5.最後に
 東京に行く前の現在のフィットネスクラブ、東京のフィットネスクラブは20代・30代の会員も多かったが、東京から帰ってきて以前通っていたフィットネスクラブに復帰した時に最も感じたことは、若い人がかなり少なくなったということであった。
 東京に住んでいる時にいくつかのフィットネスクラブに行ってみたが、会費が高いところほど平均年齢が高いように感じた。よって、景気が悪くなれば会費の安いところに若い人は流れるのかもしれない。
 経営者側も差別化のためには、現在通っているフィットネスクラブのように、岩盤浴やサークルや変わったレッスンなど、他店との違いを打ち出すことが必要であろう。
 早く景気が回復して、若い人が増えて活性化し、健康増進にもなり、医療費が減少すれば良いと切に願う。

2011年7月20日 國村 年

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