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BLOG(事業承継)

廃業予備軍が127万社!

2018年02月16日(金)

 先日の 『週刊ダイヤモンド』の特集は、「廃業or承継 大量廃業時代の最終決断」でした。
 団塊世代の大量引退時期が迫り、大廃業時代の足音が聞こえています。
 廃業するのか、事業承継を検討するのか?
 オーナー経営者が大事に育ててきた会社の“最終決断”をどう下すべきなのでしょうか?

 経済産業省が衝撃的なシナリオを提示しました。
 日本の企業の3社に1社、127万社が2025年に廃業危機を迎えるというものです。
 このまま廃業問題を放置すると、雇用650万人、GDP22兆円が消失してしまうそうです。

 東京商工リサーチによると、廃業する企業の約半数が経常黒字です。
 優良企業が大量に退出してゆく姿は、異様にも映るでしょう。
 事業がジリ貧になっているわけではなく、後を受け継ぐ者がいないため、仕方なく廃業を選ぶ経営者が増えているのです。

 実際に、惜しまれて廃業を決めた中小企業の経営者も少なくありません。

 ご存じの方も多い『岡野工業』が製造する注射針は、赤ちゃんや糖尿病患者のインスリン注射などにも使われる「痛くない注射針」です。
 品質管理に厳しい大手自動車メーカー向けの部品も製造するなど、世界に誇る技術を持つ企業ですが、2人の娘さんは嫁いで別の道に進んだため、後継者がおらず、廃業の道を選んだのです。

技術を残すために、注射針の製造はテルモに移管することに決まっています。

 作り続けて82年、羽衣文具が製造するチョークは「世界一書きやすい」という評判でしたが、需要が低迷したうえ、後継者問題も持ち上がり、会社を畳みました。
 興味深いのがこの先で、羽衣文具の製造技術・ノウハウは海を渡って韓国企業に買収されたのです。
 他社商品で代用が利かないチョーク界の『ロールスロイス』とすら称されたメード・イン・ジャパンの技術で、廃業が決まり、アメリカの数学者らのグループが1トン分を駆け込み購入するほどの人気でした。

 2018年度の税制改正で、事業承継税制が大幅に改正される予定です。
 国が、事業承継を10年間で推し進めたいという意思の表れです。
 一方で、数年前から事業承継が大事と言われていたわけであり、やっと国も本気になったわけですが、このような日本を代表するような技術を持つ企業が廃業するというのは、日本にとって損失であり、残念でなりません。
 僕は独立開業してから6年半くらい経ちますが、独立当初から『事業承継』を看板に掲げています。
 また、2年ほど前から、中小機構で『事業承継コーディネーター』をやっています。
 少しでも、廃業しようとしている会社が廃業をせず、事業承継するようなお手伝いができればいいなぁと思っています。

 廃業予備軍が127万社もあることについて、どう思われましたか?

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